さった峠00

目の前に広がる駿河湾、足元を走る東名高速。
歌川広重も東海道五十三次で描いた有名な風景ですが、なにかが足りない...。

静岡県で、かつての東海道五十三次の由比宿と興津宿の間にあり、難所と知られた

さった峠

“さった”は薩摩藩の“薩”に土へんに“垂”という漢字で書きますが、文字化けしてしまうので、ひらがなで書きます。

山が海に迫った地形のため、ここを通る東海道は海岸線を通らず、峠越えをするルートになっています。

さぞかし当時の人たちは峠越えに苦労したんでしょう。

でも今はバイクでもクルマでも登れますv(^o^ )

由比宿側から、

「登ったはいいけど、切り返す場所がなくてバックで下りる、なんてことないよねぇ(◎o◎;)」

と心配になるほど急で狭い山道をみかん畑をかき分けるかのように登っていきます。

さった峠01

登りきると、目の前に駿河湾が広がる気持ちいい景色が広がります(^-^)

さった峠02
そして幸いなことに駐車場がありました(^^ゞ

さった峠03

ちなみに今回はバイクではなくミニクーパーです。

「ちょっと歩こうか」

と、ミニを駐車場に停め、奥様と散策。

さった峠06

みかん畑に囲まれているだけあって、無人の野菜売り場もみかんばかり。

少々歩いたところに小振りな展望台。

さった峠04

展望台に登ってみると、

さった峠08

「おぉ、テレビとかでよく見る景色だo(^o^)o」

眼下を走るのは、左からJR東海道線、国道1号線、東名高速とどれも日本の大動脈。

さった峠05

わずかな陸地を大動脈で埋め尽くされ、東名高速にいたっては陸地に入りきらず海上を走っています。

「こんな窮屈なところじゃ、峠越えしないといけなかったんだねぇ」

東海道が峠越えをしていた理由がよく分かります。

さて、この景色には本来日本を代表する主役がいるはずなのに、影もカタチもありません。

その主役とは、

富士山!

さった峠08

富士山抜きでも、見る価値はある景色ですが、

「うーっ、富士山がいないのは...(TωT)」

厚く低い雲に覆われてまさしく

「富士山が雲隠れしてる(~。~;)」

雲は流れているものの、待っても無理っぽかったので、富士山の姿は拝めずに帰ってきました。

あるべき主役がいない、悲しく寂しい思いをした有名景勝地でした。

《追記》
駐車場は数台分あるので、クルマでもバイクでも行けますが、道が急で狭いので、クルマ・バイクともに初心者の方は十分注意をしてくださいね。

【さった峠 データ】
見応え度:広々とした景色は見ていて気持ちいい
富士山度:見えないのは悲しい
道狭さ度:道が急で狭いので初心者
お値段度:駐車場0円
場所  :さった峠
     静岡県静岡市清水区興津井上町

大きな地図で見る
評価はの5段階です