副都心線渋谷駅02副都心線渋谷駅09







東京最後の地下鉄といわれている開通したての、

東京メトロ副都心線

中でも、渋谷駅は建築家安藤忠雄さんがデザインし、

地中の宇宙船『地宙船』

をイメージしたと話題の駅ですが、どんな風に表現されているか見に行ってきました(^O^)

山手線渋谷駅を降りて、昔プラネタリュームやパンテオンがあった東急文化会館側に出ると、ガラス張りの地下への入口が目に入ってきます。

副都心線渋谷駅01







そこから長めのエスカレーターで下って行くと、

「地宙船の一部だ!」

副都心線渋谷駅02副都心線渋谷駅03







デザインコンセプトとして地中に埋め込んだ地宙船の片鱗が駅の各所に表現されています。

副都心線渋谷駅12副都心線渋谷駅23







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ただ、いかんせん地中という場所では、全容を見ることが出来ず、予めデザインコンセプトを知らないと

「地宙船と理解しずらい(-o-;)」

ちなみに、駅に展示されている模型で一応全容が理解することが出来ます。

副都心線渋谷駅14







また、駅の案内図にも地中船が描かれていました。

副都心線渋谷駅17







そしてなにより気になったのが、”地宙船”の汚れ。

6月14日に開業したばかりなのに、

副都心線渋谷駅10副都心線渋谷駅22







「なんか薄汚れている(-o-;)」

駅という空間に異質な地宙船を埋め込んだかのように見せるために、あえて汚したのかもしれないけど。

もうひとつ、この駅のデザインコンセプトが

自然換気システム

地下鉄というと、地上の空気がなかなか入ってこないため地下鉄独特の空気感があったりしますが、この渋谷駅では、地上の空気を積極的に取り込もうとする設計。

最深部のホームから改札の階までは楕円状の吹き抜けが開けられていて、この駅の象徴ともいえるデザインになっています。

上からみるとこんな。

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ホームの階から見上げるとこんな。

副都心線渋谷駅13







改札階と地上には、開口が設けられていて、ここから地上の空気が導入されています。

そのおかげで地下鉄の改札の階なのに太陽光が差し込んで明るい。

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断面図ではこんな感じ。

副都心線渋谷駅07







確かにホームにいても、空調の空気ではなく、今の時期らしい湿気を持った空気を感じます。

副都心線の電車もちょっと変わっていて、丸みを帯びたデザインが随所に使われていて

副都心線渋谷駅19副都心線渋谷駅18







「今までの地下鉄と近未来っぽい」

しかも乗ってみると、スムースに快走。

「全然揺れないね」

ちょっと驚き。

渋谷駅という圧倒的な効率が求められ、かつ地下空間のデザインの難しさ故に、これ以上のことが出来なかったんでしょうが、期待はずれ(◎_◎;)

傑作も駄作も大量に作ってしまう建築家だから仕方がないかもしれないけど...

(ちなみに安藤忠雄氏は僕の尊敬する建築家です)


【副都心線渋谷駅 データ】
地宙船度:分かりづらい
エコ度 :地上の空気を地下ホームで感じます
電車度 :スムースな走りにビックリ
場所  :副都心線渋谷駅

評価はの5段階です