今年の7月にユネスコの世界遺産に登録されたばかりの
石見銀山
「いしみ」と読まず「いわみ」と読みます。
世界遺産といえば、「屋久島」「法隆寺」「姫路城」「原爆ドーム」「白川郷」などなど世界に誇るべき蒼々たる地名・建築が思い浮かびますが、
「石見銀山って、どこ?」
もっとも関東の人間からすれば、
「島根県ってどこ?」
って状態ですが(^_^;)
「聞いたこと無いような場所が世界遺産に登録されたってことは、さぞ凄いところなんだろう」
と想像し、
「じゃ、見てみたいo(^-^)o」
ってことで、行ってきました。
広島市内で宿泊し、中国道・浜田道・国道9号と走り継ぎ石見へ。
この地方の名物が
鳴き砂
と、とっても地味な観光地だった場所に、『世界遺産』という偉大な肩書きの付いた文化財の登場で、
町中大騒ぎ(^o^;)
『世界遺産』になりたてで、まだ案内看板や観光施設が整備されていないけど、大混雑で交通規制はバッチリされていて、
「どこにバイクを止めていいのか分からない(?_?)」
ような状態。
なんとか駐車場を探し、バイクを止め、とりあえず山道っぽい道を歩く。
「この道で合っているのかなぁ?」
「結構歩くねぇ(^_^;)」
今夏の記録的な猛暑の中を汗だくになりつつ歩きついた場所が、
羅漢寺
「へぇ〜(^O^)」
と外から見つつも、拝観料500円と高く(-.-;)、中には入らず、先に進む。
しばらく行くとバスが停車していて、人が乗り切れないほどのすし詰め状態(☆o☆)
「このバスどこに行くんですか?」
と
「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)だよ。」
と聞き、
「乗ります!」
混み合っているバスに無理矢理乗り込み、龍源寺間歩へ。
間歩(まぶ)
とは、銀を採掘するために掘られた坑道のことで、現在一般公開されている間歩は、この龍源寺間歩だけ。
この龍源寺間歩は、2ヶ所入口があり、通り抜けることが出来ます。
バスが細い道をゆっくり進み、龍源寺間歩の入口に到着。
龍源寺間歩の見学料400円を払って、いよいよ銀山坑道の龍源寺間歩に潜入o(^-^)o
中に入ると、天井はかなり低く、薄暗く、ひんやり。
猛暑で体が火照っていたのが冷やされて
「気持ちいい〜(^-^)」
間歩の様子を紹介したいですが、暗すぎて、写真が撮れませんでした<(_ _)>
間歩を進んで行くと、脇に細い穴が掘られていて、
「こんな細いところを掘り進んでいたんだ、スゴい(◎_◎;) 」
人ひとりが通るのもままならないような狭さの穴が、いくつも掘られていて、
「銀に対する凄まじい執念(◎o◎;)」
そんな銀発掘跡を見ながら進むと、左に直角に曲がる場所に出て、そこからは地下道のように整備された道に。
ここでは、石見銀山の歴史などが展示されていて、チラッと見ながら歩いて行くと、出口。
ここから、再びバスに乗るためにバス停へ向けて歩き。
その途中にも、間歩の入口が見え、
「たくさん掘ったんだねぇ。」
「これって、どうやって掘り進んだの?」
高さ30cmぐらいしかいない小さなものも。
帰りのバスに乗って、バスの運ちゃんが、
「今まで1日10人ぐらいしか乗せたことなかったのに、今では2000人は乗せてる。」
「食事の時間どころか、トイレに行く暇さえ無いぐらいにバスを運転させられている。」
「あるお宅で『トイレ貸して下さい』って言われて貸したら300人入ってきた。」
「地元の人が『観光客はたくさん来てるけど、私のところには還元されてない』って言ってる」
「おばさんが『なんで大勢の人に私の下着を見せなきゃいけないの』って怒ってる」
などなど、地元の人たちの話を運転中にしてくれました。
まさに、
世界遺産狂想曲に踊る町
でも、『世界遺産』って、人類にとって保存すべき自然や建造物を守るためのものであって、観光地化するためのものではないんだけど、ここではすっかり
町おこし
になってます(^^ゞ
混雑度 :大混雑(@_@)
間歩度 :銀への執念を感じます
世界遺産度:世界遺産にするほどでは
場所 :島根県大田市大森町
評価はの5段階です
コメント