この場所に立つと、その存在感と現存していることの重みを思い知らされる建造物
原爆ドーム
その無惨な姿で悲劇性を醸し出しつつも、爆心地近くに建っていたにも関わらず今なお建ち続けている力強さから、まさに
平和へのシンボル
にもなっています。
また、ユネスコの
世界遺産
にも登録されています。
その原爆ドームを、『平和へのシンボル』たらしめているのが、平和記念公園の設計。
原爆ドームから平和記念資料館まで、1本の軸線が通されています。
原爆ドームから橋を渡って平和記念公園敷地内に入ったところ。
原爆ドームの姿が見える部分だけ、植栽が植えられていません。
平和記念公園のメインとなる
原爆死没者慰霊碑
慰霊碑を通して、原爆ドームが望めるようになっています。
平和記念資料館の下から。
今度は、慰霊碑越しに原爆ドームを望みます。
原爆ドーム側から見た、平和記念資料館。
資料館自体を2階に上げたことで、平和記念公園に踏み入れた瞬間から、原爆ドームを望めるようにしています。
また、資料館自体が、横長に平和記念公園の内部と外部とを分断するように配置され、
結界
の役割も果たしています。
また、建物形状も軸線を中心にシンメトリーになっています。
今度は原爆ドーム側から『平和の火』を見たところ。
この『平和の火』は広島平和記念資料館のHPによると、
台座は、手首を合わせ、手のひらを大空にひろげた形を表現しており、水を求めてやまなかった犠牲者を慰め、核兵器廃絶と世界恒久平和への願いをこめています。
とのこと。
手のひらが、慰霊碑を支えているようにも見えます。
もちろんこの手のひらの形をした『平和の火』も軸線上。
平和資料館から見ると、すべてが一直線に配置されていることが分かります。
この軸線を通すことで、原爆ドームの存在感を強調し、更に世界平和への曲げない意思のようにも感じます。
別の見方をすれば、
山門に当たる資料館
をくぐり抜け、
拝殿に当たる慰霊碑
で慰霊し、
神仏が鎮座する位置に原爆ドームを配した
神社や寺院と同じようなスタイルになっています。
なので、平和記念公園から見える原爆ドームは
神仏並みの扱い
にされ、
慰霊と平和の象徴
になるよう公園の設計されているように見て取れます。
そんな原爆ドームですが、目近で見たのは初めて。
今まで、
「崩れずによくもっているなぁ」
と思っていたんですが、
近くによると、
鉄骨で補強されていました。
「なるほど(^-^)」
原爆ドーム近くに、大手町市営駐輪場という地下駐輪場があり、バイクも安心して停められます(^-^)
場所:広島県広島市中区中島町1-2
住所は広島平和記念資料館のものです。
日本二輪車協会の広島県の駐輪場紹介HP
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