貞光1貞光2







うだつがあがらない
ということわざがあります。
でも、うだつってなんだ?

お隣さんの家が火事になったときに飛び火しないようにと建物の両側に張り出した防火のための壁を卯建うだてと読みます)といって、防火目的で作っていました。
しかし、卯建の防火の機能性にデザイン性が加わり、裕福な家が競って卯建(うだて)を高く張り出し、デザインを凝ったことから
うだつがあがらない出世できない
となったといわれています。

うだつは全国各地の古い町並みでよく見かけますが、貞光さだみつと読みます)のうだつはなんと二重
二重うだつは貞光ほかの地域ではほとんど見られません。
うだつ二重にするという凝り方は数あるうだつの最もデザイン性にとんだうだつと言えます。
ってことは貞光という町はもっとも裕福な町になるのかな?

貞光の古い町並みの特徴は二重うだつ以外にも、町並みが現役であるという特徴があります。
貞光のお隣の脇町やほかの古い町並みは、町並みの保存が優先されて、生活感が消えてしまい映画のセットのようにも見えるんですが、貞光の古い町並みは現在も商店街として機能しているので、生活感のある古い町並みになっています。
建築もバイクもに使われているときが一番輝いています。
博物館に飾られるようになると面白みが半減します。

この貞光という町の位置ですが、徳島県のほぼ中心に位置しているので、以前ご紹介した祖谷渓かずら橋 から高知に抜けたり、剣山方面、香川金比羅山方面などにアクセスし易いので、四国ツーリング際は寄ってみてはいかがですか?

卯建がこのことわざの語源になった説以外にいろんな説があるようで、もっとも有力なのが卯建説だそうです。

景観度 :なかなか無い生活感のある古い町並み
うだつ度:二重はすごい
場所  :徳島県美馬郡つるぎ町貞光

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